同じ盤、違う目的
五目並べと囲碁は同じ盤と同じ黒白の石を使い、どちらも交点に石を一つずつ交互に置きます。見た目がこれほど似ているので、五目並べが強ければ囲碁もすぐ上達すると思いがちですが、二つのゲームは勝利条件から違います。五目並べは自分の石五つを縦、横、斜めのいずれかの方向に先に並べた側がその場で勝ちます。囲碁は対局が終わるまでに盤上で自分の石で囲んだ空き点、つまり地をより多く持つ側が勝ちます。五目並べは一点の勝負で、囲碁は盤全体の広さの争いだという点が、すべての違いの出発点です。
同じ盤と石を使いながら、目的、斜めの意味、先手の有利を補う方法が異なる五目並べと囲碁を、ルールを中心に比べました。
五目並べと囲碁は同じ盤と同じ黒白の石を使い、どちらも交点に石を一つずつ交互に置きます。見た目がこれほど似ているので、五目並べが強ければ囲碁もすぐ上達すると思いがちですが、二つのゲームは勝利条件から違います。五目並べは自分の石五つを縦、横、斜めのいずれかの方向に先に並べた側がその場で勝ちます。囲碁は対局が終わるまでに盤上で自分の石で囲んだ空き点、つまり地をより多く持つ側が勝ちます。五目並べは一点の勝負で、囲碁は盤全体の広さの争いだという点が、すべての違いの出発点です。
五目並べでは一度置いた石は最後まで盤に残ります。相手の石を消す方法がないので、相手の脅威には自分の石をその前に置いて止めるしかありません。囲碁では上下左右の空き点である呼吸点がすべてふさがれた石は取られて盤から消えます。そのため囲碁では石を置くことと同じくらい、その石が生きられるかが重要になり、二眼を作らなければ生きられないという考え方も生まれます。五目並べでは石一つ一つがすべて意味を持ちますが、囲碁で小さな石をいくつかわざと捨ててより大きな利益を得る捨て石の作戦がよく使われるのもこのためです。
二つのゲームの違いが最もよく表れるのが斜めです。五目並べでは斜めも縦・横とまったく同じつながりの方向で、斜めに五つ並べても勝てます。囲碁では斜めに置かれた二つの石はつながっているとは見なされず、斜めの空き点は呼吸点にも数えません。斜めに置かれた二つの石の間は、相手が切り込める弱点になることもあります。五目並べを長く打ってきた人が囲碁を覚えるとき、斜めの形をつながっていると勘違いして石を取られることがよくあるので、最初は上下左右でつながっているかを意識して確かめる習慣が必要です。
どちらのゲームでも先に打つ黒が有利です。囲碁はこれをコミで補います。対局後に白の地に決まった分を加える方式で、大きさはルールごとに違います。五目並べは先手の有利が大きすぎて、何の制限もなく打つと黒があまりに有利になるため、黒にだけ特定の形を禁じるルールが使われます。代表的な連珠のルールは15路盤で打ち、黒は活三を一度に二つ作る三三、四を一度に二つ作る四四、六つ以上を並べる長連を打てず、白にはこうした制限がありません。遊びで打つ五目並べは三三だけを禁じるなどルールがまちまちなので、始める前に決めておいてください。
五目並べは脅威と防御が連続するゲームです。相手が四を作ったら止めなければすぐに負けるので、一局が短く、一度のミスがそのまま敗北につながります。囲碁は盤のあちこちで同時に戦いが起き、一か所で損をしても別の場所で取り返せます。19路盤では一局が百手を大きく超えるのが普通なので、目先の脅威と同じくらい盤全体のバランスを見る判断が重要です。五目並べが瞬間の正確さを試すとすれば、囲碁は長い流れの中で損得を比べる力を試すといえます。
五目並べで身についた癖の中には、囲碁では損になるものがあります。五目並べでは石を一列にくっつけて並べることが勝ちへの道ですが、囲碁で石をびっしりくっつけて並べると、石をたくさん使っても囲める地が小さくなります。囲碁の石は適度な間隔をあけて置くほうが効率的です。また五目並べでは相手が三や四を作れば必ず止めなければなりませんが、囲碁では相手のすべての手にすぐ応じる必要はなく、より大きな場所があれば手を抜くのが良い判断であることも多いのです。
逆に、五目並べで養われた感覚が囲碁で役立つ部分もあります。一手ごとに相手が何を狙っているかを先に確認する習慣は、囲碁でもそのまま通用します。一手で二か所を同時に脅かせば相手は片方しか止められないという原理も同じです。囲碁には一手で二つのかたまりを同時にアタリにする両アタリのような手があり、これは五目並べで二方向の脅威を同時に作る発想と似ています。盤上の石の配置を素早く読む目も、二つのゲームに共通する能力です。
同じ盤で二つのゲームを楽しめるのは大きな利点です。ただ混ぜて打つときに混乱しないよう、いくつか決めておくとよいでしょう。
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